学校ものがたり 其の弐

ボンジュー!

 

秋の気配がする今日この頃。

夏から秋への移り変わりって、何だか感傷的になるんですよね。

 

今回も学校のことをお話します。

 

日本と同様、フランスの公立の学校は自宅から最寄りの学校になります。

日本にいる時に、リヨンの市役所に連絡し、

最寄りの学校を紹介されました。

入学の申し込みをしようと、その学校に問い合わせところ、

その学校の少し離れたところに、海外から来た児童用に補習クラスがある学校があるから、その方が子供にとって良いのでは、

と提案されました。

 

そして、再度市役所にその旨を伝え、入学手続きに入りました。

その学校(現在子供が通う学校)は、最寄りの学校からは少し遠いですが、子供の足でも十分通える場所です。

そこの特徴は、通常の授業の時に、外部の先生が母国語がフランス語でない児童を集め、別室でフランス語の基礎を教えてくれます。(約9時間/週)

※今のご時世だと、ウクライナから来た子供が多いです。

 

基礎ができ、先生が問題ないと判断すれば、終始普通のクラスで授業で受けるシステムです。

(幼稚園にこのシステムはありません。)

そして、校長先生、園長先生との面接を終え、9月の新学期に備えました。

学校から、鉛筆何本、消しゴムや色えんぴつ、卓上のホワイトボードとそのペン何本など、具体的な指示が出されるので、それを購入します。

あとは、学校用カバン。

学校必需品を買いに行った際、夫が子供に選ばせたら、コレがいいって…


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えー!なんでよー!??

ドラゴンボール、まだ見たことも聞いた事もないじゃん!

あまたあるリュックの中から、何故これを…

 

私がドラゴンボールが嫌い、とかじゃないんですよ。

むしろ大好きですよ。

忘れもしない小学校のサイン帳(もはやもう存在していないであろう…)の

「好きな異性のタイプ」って欄に、

「孫悟空(スーパーサイヤ人の)」って、12才の私が書いたの覚えています。

 

でも、このリュックはなんかイヤ!

でも子供が「カッコイイ!」と言うので、購入しました。

レアな選択だったようで、入学してから誰ともリュックが被ってないから、まぁいっか!

 

それにしても悟空とベジータの髪って青色だっけ?

調べたら、

「超(スーパー)サイヤ人ゴッド超(スーパー)サイヤ人」

になると青くなる、と。

なんのこっちゃ、です。

 

そして日本同様、衣類やえんぴつ1本にまでそれぞれ記名をします。

最初は

“アイロンでくっつける名前が印刷されたタグ” をネットで注文しましたが、

日本で使用していた洗濯しても落ちない

「ハンコのほうが、ラクだ!」

という結論になり、探したらコレに辿り着きました。


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ちょっとアナログなタイプで、

アルファベット1文字ずつピンセットで入れ替えたりするんですが、兄弟分が1台でできるので、便利です。

お値段20ユーロ、とそこまで高くないし。

 

さてさて、9月1日になりました。

夫から、フランスは入学式も卒業式もない、と聞いていました。

(高校や大学の卒業式すらない、と!)

その日から授業があります。

 

でも、わたしの気分は我が子の入学式。

私はちょっと余所行きのワンピースで臨みました。

分かってたけど、他の父兄は超普段着!

 

下の子の幼稚園と上の子の小学校は、

建物は繋がっているものの、出入口は違うため、まずは幼稚園の方から。

 

教室入口で先生に挨拶をして、

自分のリュックを掛けるフックを探して、

初めてなので名前が記載されたシールを胸のあたりに貼って、

教室に入って、、、

もう終わり!!

親はすぐ退室!!!

子供は「え?もう行っちゃうの?」と

不安な表情でしたが、教室に他の父兄の姿はナシ。

あっけなかったです。

(でも、教室には色んなおもちゃが置いてあり、他の子は早速遊んでいました。)

 

そして、今度は上の子の小学校へ。

担任の先生と一緒に児童と父兄が教室に向かいます。

子供を席につかせ、父兄も教室の中に入り、

先生が挨拶をし、父兄に対し

「何か質問はありますか?」と。

「え!漠然とした質問だなぁ…」

でも数人と質疑応答をして(私は理解できない)、

「では、解散!」

それぞれの父兄は、我が子に別れのキスをし、退室…。

 

あー、わたし異世界に飛び込んだんだなー。


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教室の様子。

小1(正式には小1準備クラス)で教室は3階。

 

フランスに引っ越してから約2ヶ月半、

子供が中心の生活をしていたのが、

急に学校に行かなくてはいけない現実に、

子供も戸惑っていました。

 

下の子は、

「がっこう いっぱい いきたくない」

「ママ、がっこうのおうち(教室)、

 はいってきて」

と寝る前も朝起きてからも、お昼ご飯を食べて学校に戻る時も、何度も言ってきました。

 

大丈夫だろうと高を括っていた下の子は、

実際は学校が嫌でしょうがない。

 

反対に、わたしが心配していた上の子は、

送迎時親のことを振り返ることなく、一目散に教室へ消えていきます。

なんだ、大丈夫なんだ。。。

 

でも、言葉も勝手も分からない学校で2人ともよく頑張っています。

私だって、何でも初回はソワソワしたり、

緊張したり、

「行きたくない」時だって、あるのに。

 

対象的な2人の経過は、また今度お話ししていきます。