フランスに3ヶ月住んで思うこと~前編~

こんにちは。

 

こちらは急に寒くなりました。 

リヨンに長く住んでいる人には、この急な季節の移り変わりに慣れているようですが、

「今夜使う毛布や布団を慌てて今日買いに行く」くらい、突然寒さがやってきました。

そして、実際そうしました。布団の在庫も結構減っていました。

 

特に朝晩の冷え込みは夏に体験していましたが、さらに激しくなりました。

登校する子の半数以上はダウンジャケットを着ています。

先週まで、半袖短パンorワンピース+サンダルだったのに。。。

 

「越冬」!

今までは縁遠かった言葉が、急に身近になってきました。

越冬できるよう色々備えていきます。

 

さてさて、こちらに来て3ヶ月。

たった3ヶ月ですが、今思うことを心のおもむくままに書いてみます。

 

今の私は、

「ただの移民で、家族の帯同者」であると感じています。

「漂流者」の方が適当かも。

自分の意思で引っ越して来たから、“漂流”ではないけれど、気持ちが彷徨っている感じです。

何故かと言うと、

言葉が分からない・仕事をしていないということが、

こんなにも自分のアイデンティティの要素を占めるとは、日本に住んでいたら気づかなかったです。

なんとも心許ない、そして所在無い存在だと感じています。

フランス人の夫が日本に住んでいた時、仕事をする前はこんな感じだったんだなー。

 

今は子供のことで働く時間が取りづらいため、やむなく専業主婦をしています。

専業主婦(夫)って、忙しいのもさることながら、

私はパートナーが稼いだお金で生活することへの引け目がハンパないです。

夫は「気にせず、ランチや買い物してきて」と言ってくれますが、

やはりお手頃なワインを選びがちです。

それもガブガブ飲まないように遠慮しがちです。

何でも「慣れ」なんでしょうが、専業の方はこの引け目を克服したんだろうなと推察し、

専業主婦(夫)を尊敬するポイントがまた1つ増えました。

やっぱり働いた方がラクですよ。特に育児中は。

 

文明的な生活に加え、街並みは変わるものの、人口密度は以前住んでいた場所とさほど変わらないので、

「外国に住んでいる」感はもうなくなりました。

日常生活における家事や買い物にも慣れてきています。

 

相変わらず、子供の食事については悩まされています。

日本にいた頃は、子供は生協の冷凍食品ばかり好んでいたので、

それがなき今、苦戦しています。

 

日本のお米に近いヨーロッパ産コシヒカリが手に入り、調味料も日本食スーパーやオンラインで購入できるので、

味噌汁やカレー、唐揚げなど、馴染みのあるものは作れます。

 

下の子は偏食が激しく、毎食を完食することは稀なので、今後学校給食に切り替えるため、大きな不安と期待でいっぱいです。

 

ホームシック、ではないけれど、

駐在員さんなど、「〇年後には帰国する」と聞くと、自然と「いいなぁ」と思います。

 

改めて思うのはやっぱり日本はスゴい国です。

日本で生きやすいか否かは別としても、暮らしやすさは格段に良いです。

「清潔さ」と「便利さ」は、他国に勝るものナシ、と断言します。

 

コンビニエンスストア、あれはすごいっスね!

子連れには強い味方。そしてきっと、高齢者にも。

食事はもとより、トイレも借りられて、アイスや駄菓子まであって。

日本の旅行先でも、目的のレストランが混んでいたり、見つからなかった時の“プランB”はいつも「コンビニ」でした。

便利すぎて、コンビニがない今の生活の不便なこと!!不便なこと!!

コンビニは人をダメにする。良い意味で。

 

フランスはちょっとしたことが、不便なんです。

例えば、自転車本体にカギが付いておらず、

チェーンを持参して、自転車置き場などにある柱や柵に自転車をチェーンで巻き付ける。

しかも、そのチェーンが「武器」としか思えないような太さと重さの頑丈なものなんです。

そして盗難防止のため、駐輪した電動自転車のバッテリーを抜いて、持ち歩かなくてはいけない。

あと子供のヘルメットも。

ちょっと、そこらへんに停めちゃおう、なんてできません。

 

盗難防止と言えば、

先日ゲームセンターに行きました。

そこでエアホッケーを楽しんでいる若者が、今日買ったであろう紙袋を、ベルトか何かにくっつけてブラブラさせながら、真剣にパックを打ち込んでいました。

“ちょっとジャマだから、今だけ近くに置いちゃおう”

が、できないんだと気付きました。

それくらい盗難が身近にあるんです。

 

でも、このくらいのリスク管理って、言わば普通なんだと思います。

これだけ人間が居れば、世界的に“盗る人”は一定数いるんだろう、と思います。

日本の盗難に関する危機管理能力は、

言わば“産まれたての赤ちゃんレベル”で低いと思います。

これは、自分への戒めの意味でも言っています。

「日本は特殊すぎる」んですよ、きっと。

 

でも、フランスは自転車のレーンがちゃんと整備されていて、一方通行など必ず車と同じルールで走行しないといけません。

歩道を走るのは以ての外。

日本はまるで無法地帯。自転車が逆走や歩道を走るなんて日常茶飯事ですよね。

私も交通ルールを完全無視して爆走してました。いやー、危ない、危ない。

自転車走行については、事故数が確実に減るフランス方式を見習うべきだと思います。

 

いや、もっと書きたいことがある!!

だいぶ長文になってきたので、前後編でいきます!

取り留めのない文章、失礼イタシマス。。

 

かしこ。