フランスの医療について①

こんにちは。

前回の記事から1ヶ月が経っていました!

実は、最近仕事を始めまして、もう毎日クタクタで…

日系企業ではないので、フランス語必須の職場。

アタマとカラダとココロをフル稼働させて、なんとかやっております。

仕事のことはオイオイお話します。

 

今回は、市民にはなくてはならないインフラの1つである医療についてお話していきます。

ただ、これは簡単にまとめられそうにないので、前後編に分けて説明していきます。

 

まずはフランスの医療制度について、

とってもとっても簡単に説明します。

 

医療費については、

日本と同様、「皆国民健康保険」が医療費の

7割をカバーします。

日本だと、一般的に自己負担は3割ですが、

その3割分を任意保険に加入するのが、フランスでは一般的です。

 

この任意保険は、自身で民間の保険会社を探し、例えば家族割や「歯科だけカバー」など色々プランがあるようです。

任意と言えど、入らないなんて選択肢はない印象です。

 

また、2004年から義務となった

「かかりつけ医の制度」があり、

かかりつけ医を通さずに専門医を受診した場合は、自己負担の割合が高くなり、7割負担となります。

ただし、婦人科・小児科・眼科・歯科は例外です。

 

この「かかりつけ医」、フランスに住んでかれこれ8ヶ月になりますが、未だに見つかっていません。

そもそも、まだそんなにお世話になっていないので、探すきっかけがない、大変喜ばしい

ことではありますが、、、。

 

こちらに来てみて感じることは、

とにかく

「医師不足と医師の地域偏在」です。

 

フランスでここまで深刻な「医師不足」が叫ばれているなんて、知らなかった。。。

あくまで東京の医師数を基準として考えると、

「問題」だと感じざるを得ない状況のように思います。

(もちろん、日本でも科によっては慢性的に医師不足と言われているため、“正常の基準”は難しいのですが)

 

なぜなのか?

この問題を紐解いていくと、

とても複雑であり、当時の人の試行錯誤が見てうかがえます。

 

予め断っておきますが、

今回いつも通り、私はインターネットで情報を調べました。

文献ではないため、情報に誤りがあったらごめんなさい💦

 

遡ること約50年前の1972 年以前は、

訓練を受けた医師の数に制限はありませんでした。

 

しかしその後、医学部では希望者の増加で大学の収容能力を超えたこと、

更に学生の競争意識を高めることから、

1972年に定員制限を設け、医学部学生の人数を大幅に抑える措置が取られました。

 

その結果、多くの医師を養成できず、

78年に8281人だった新規医学生の数が、80年には7121人となり、84年には5000人となりました。

減少の一途をたどり、93年には3500人にまで減ってしまいました。

※この人数はあくまで1年生が2年目に進級できたかどうかの数です。

 

ちなみに現在この入学者数制限は廃止され、2020年の医学部1年生の数は1万4800人まで「回復」しています。

 

そのためその当時、若い医師はぐっと少なくなりました。

医師免許を取れたとしても、やはり臨床経験は最低でも5,6年はフランスでも必要となり、

医師の絶対数が減りました。

50年経った今、当時たくさんいた医師たちは引退し、後継者不足が浮き彫りになっています。

 

後半は、実際「かかりつけ医」の探し方や、

地域での医師偏在についてお話していきます。

 

書きたいことはたくさんあるのですが、、、

次はいつ更新できるかな??

 

ではでは、チャオ👋