フランスの生活インフラについて① “ 水 編”

Bonjour à tous!(みなさん、こんにちは)

 

今回はずっと書きたかった話題なんです。

ここでの生活インフラは、

水道・電気・ガス・通信を指します。

 

でも、膨大な情報をうまくまとめられるか模索していました。

とにかく、日本と異なることが多すぎて、、

3部構成でお話ししていきます。

 

まずは「水」

相手(フランス)を知るには、まずは水から。

ご存知の方もいると思いますが、

日本は軟水、

フランス(というかヨーロッパ全土)は硬水です。

※フランスでも一部の地域は軟水。

水には、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが含まれています。

それが多いと硬水、少ないと軟水です。

その水質の違いには、地形が関係しています。

 

日本:

日本は国土が狭く、川が短く傾斜が急なため、水が勢いよく流れ、地に含まれるカルシウムやマグネシウムを吸収することなくあっという間に海に流れ出てしまいます。

また、透水性の高い地層が多いので、地下水の貯留時間が少ないことも挙げられます。

そのため、ミネラル分をあまり含まない軟水になるのです。

 

ふぅ、なんだか、難しいですね💦

 

フランス:

ヨーロッパの大地は広大で平坦である分、降った雨や雪が地中に長く留まり、豊富なミネラル分をたっぷり蓄えてから湧き出るため、硬水となるのです。

 

 

ポイントは、このミネラルの中のカルシウムです。

ざっくりとですが、このカルシウム成分が石灰(カルキ)となるのです。

そしてこれが大きく関係することと言えば、

「洗濯」と「洗顔を含む入浴」です。

特に洗濯(機)は日本と大きく異なります。

 

今回はこの「洗濯」だけに焦点を当てていきます。

色々な方のブログを参考にして、私は洗濯できるようになりました。

なので、今回は他のブログをたくさん引用しちゃいます。

 

絶対に押さえなくてはいけない洗濯ポイントがあってですね、

ア;湯で洗う

イ;時間を考慮する

ウ;洗濯物の素材や色を考える

エ;洗剤の選定

オ;石灰(カルキ)の対応

 

日本でア~オ、全て考えずに洗濯していた頃が懐かしいです。戻りたいです。

1つ1つ説明できるほど知識もなく、情報量も膨大なので、掻い摘んでお伝えすると…

 

ア;「水では洗濯しない、湯だ!」

 

 

理由は、石灰成分が多い硬水のため、お湯じゃないと洗剤の成分が効力を発揮せず、汚れがきれいに落ちないんです。って!

 

それも、30~90℃で洗うの。

服の素材にもよりますが、

普通の汚れなら30~40℃

泥汚れや靴下なら60℃、

オイルまみれの作業服や嘔吐したときの汚れなどは90℃。

 

90℃ってほぼ熱湯。

そりゃ汚れもニオイも落ちるだろうけど、素材へのダメージは計り知れない。

 

イ;「反・時短!」

我が家の洗濯機で、40℃の化学繊維モードの快速バージョンで洗濯だけで約70分。

これでも日本よりだいぶ長いけど、

綿素材を60℃で洗うと4時間!もかかるって。

 

「この時代、誰が使うの、このモード!」

すみません、なんのひねりのない句を詠んでしまいました。

乾燥は含まれてないんですよ!

とにかく、長い…(平均1~2時間)

 

 

ウ・エ;「色分けのお手間」

明確な答えは分からないのですが、おそらく

硬水+お湯洗い+長時間

が融合すると、服の色移りが生じるので、

白モノと色モノを分けて洗濯or

色移り防止シートなるものを投入してから

色を関係なく洗う。

色モノ・白モノ専用の洗剤があったり、

洗剤の種類も豊富です。

 

オ;「カルキ対策本部」

(“ 対策”の言葉が来ると、なぜか“ 本部”と言いたくなるだけです( ˊᵕˋ ;)💦)

フランス(というよりヨーロッパ全体)で洗濯するなら無くてはならないのが、

アンチカルキ剤。

これを使うと、硬水が軟水状態になるため、洗濯物の黒ずみや洗濯機のパイプ詰まりを防ぐことができるんです。

アンチカルキ剤を代用できるのが、「酢」。

引っ越しした直後は、酢を洗濯機にドバドバ入れてました。洗濯機にお酢入れるって、なんだか切なくなる瞬間だったなー。

 

あと、悲しみポイントがまだあって、

硬水の影響で、黒い服は徐々に色が抜けてグレーに、白い服はくすんだグレーや黄色などなってしまう色あせ・変色問題も併発します。

あと、柔軟剤は必須です。

ないとゴワゴワ感が垢すりタオルレベルです。

 

長々と文句ばっかり言ってしまいましたが、衣類の汚れは日本に比べてよく落ちます。

日本で、子供の泥汚れの靴下などは、1回予洗いしてから洗濯機で洗っていましたが、

こちらは予洗いしなくても、日本と同等かそれ以上キレイになっています。

 

それは、お湯で洗うためか、洗濯時間が長いためか、はたまた洗剤の効果なのか、その相乗効果なのか?

 

 

また、この「洗濯長時間問題」については、

電気とガスも絡んでくるのです。(泣)

それはまた別のオハナシ。

 

この「カルキが厄介だ問題」は、

次回も述べさせていただきます。

 

文字ばっかりの長い記事を読んでいただき、

ありがとうございました。

 


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うちの洗濯メンバー

左:洗剤 中:アンチカルキ剤 右:柔軟剤

だいたいデカい。