続・がっこうものがたり

こんにちは。

 

日本の秋とは全く違うリヨンの秋。

涼しすぎて、薄手のカーディガンやシャツワンピなんて、全く出番はありません。。

9月に(薄手の)ダウンジャケットを着たのは初めてです。

 

さて、今回も子供の学校についてです。

 

学校の話で不可避なのは、新学年の開始時期です。

なぜ、世界共通じゃないんでしょうかね。

日本の「4月」始まりは、世界で見るとかなり稀有だと思います。

 

欧米は9月始まりが多いですが、

みんなまとめてキリの良い

「1月」開始に統一すればいいじゃん!と思ってしまいます。

夫曰く、「夏休みが終わったら新学年」って気分になるから、1月始まりなんて考えられないそうです。

 

この開始時期のズレによって、少なからず翻弄される人はいるでしょう。

上の子に関しては、フランスでの9月の新学期に転入するため、日本の保育園の年長クラスを数ヶ月で退園しました。

そして、上の子は日本の小学校1年生を半年分前倒ししています。

 

フランスでは6歳児は「小学1年生準備クラス(小1準備クラス)」になり、

来年から正真正銘の「小学1年生」。

 

もし、開始時期が世界共通なら、

保育園での年長さんの運動会やお遊戯会も経験できたのになぁ。。

親としてはちょっと悔やまれます。

 

まぁ、日本の「4月始まり」も、ルーツを調べると“止むを得ず”って感じだったので、

受け入れるしかないですが、

留学など、卒業時期が母国と異なると帰国してから持て余す時間ができてしまう。

それも人生、致し方ナシ、、。🍐🍐。

 

上の子は、フランス語もままならないのに、

算数などの学校要素も始まりました。

入学してから2,3週間経った頃、

担任の先生とフランス語の補習クラスの先生に呼ばれました。

「あなたのお子さん、授業について行けてないから、幼稚園に戻った方がいいのでは?」

「このままだと、小1準備クラスを来年もう1年やってもらうことになる」

と。

こどもは語学が分からないうえ、

「40分前後の授業を座って聞く」ことに慣れていないため、集中できていないんだそう。

 

夫から聞いていた、

「フランスは義務教育でも留年・飛び級がある」ってハナシが真実味を帯びてきました。

 

どうするかは両親で決めてください、と委ねられました。

補習クラスの先生曰く、

このケースはよくあることで、

1年幼稚園年長クラスに下げれば、フランス語もある程度身に付くので、

翌年小1準備クラスに上がったら(戻ったら)、補習クラスを受けることなくスムーズに小学校に行ける、とのこと。

 

夫と話し合い、子供のためを考え幼稚園に学年を下げることに決めました。

また、入学した学校は、フランス語の補習クラスがあるから決めたのですが、

幼稚園に行くならその恩恵は不要になるため、

最寄りの学校(自宅から徒歩2分)に転校させたいとも考えました。

その旨を学校に伝えると、“教育委員会”なる機関へ連絡してくれることになりました。

 

結果・・・

「年齢に適したクラスの在籍を推奨し、

幼稚園への転入、他校への転校は認めない」

となりました。

 

転校となれば、

下の子の幼稚園も変わらなければいけなかったので、いやー、ソワソワしましたよー😥

 

でも、現地の子たちに実施された学力テストを上の子にも受けさせ、著しく学力が不足しているなら、再検討するってことになりました。

 

この義務教育の留年や飛び級制度、とても良いと思います。

日本は年齢を重視する文化から、1才でも年上だと特別視されがちですが、

その子供の理解度にあった学年に在籍することが、子供にとって1番良いと思った事案でした。

 

上の子の担任の先生はとても生徒想いで、

自分の休日を割いて、クラスの子供たちと一緒に行けるトレッキングルートを探してくれたり、

費用を最小限にしながら、積極的に課外活動(映画を観に行く、マラソン大会をするなど)を実施する方針の方です。

夫はこの先生のファンで、

「もし転校になったら先生が代わってしまい悲しい」とボヤいていたので、

現状維持となった今、良かったと思っています。

今は学力テストの結果を待っています。

 

余談ですが、フランスの教員は基本的にずっと同じ学年を受け持つことが多いようです。

(例えば、小1クラスを毎年受け持つ)

だから下の子も2年待てば、この先生が受け持つんだろうと思います。

 

違う話題ですが、

子供のクラスには、「移民の国だな!」と思うくらい様々なルーツを持つ子供がたくさんいます。

地域性もあると思います。都市なので多いのかもしれません。

 

アフリカ系、アラブ系、アジア系、白人系。

その子供たちは生粋のフランス人なので、

こんな風に分けるのは、とても愚かな考えだと重々承知で書かせてもらいます。

 

国際化が進む日本でも、

外国人は少数で、公立の学校では圧倒的に日本人が多いそんな島国出身の私には、

とってもとっても新鮮なんです。

 

例えば、イスラム教徒も多いフランスですが、

わたし、ムスリムの女性の足下を見るのが好きなんです。

人によっては、頭だけor体全体を布で覆いますが、

足元は自由なようで、

「素敵なサンダルやカッコいいスニーカーを履いているな」、とつい見てしまいます。

 

またヒジャブ(頭の布)を上手く使って、耳とヒジャブの間にスマートフォンを挟み、

これぞまさしく「Hands Free」、で電話してる人を見ると、憧れさえ感じます。

やってみたいな…。

 

また、アフリカ系の方のコーンロウやブレイズ(頭髪を編み上げる髪型、三つ編み等)を見るのも大好きです。


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恐らく、美容院で施しているんでしょうが、

男の子でも短めのコーンロウをしてるのを見ると、カワイくてキュンキュンします。

女性が、長いブレイズを大きくおダンゴにしてまとめているのも好きです。

 

ただね、以前海外旅行で、わたしコーンロウをやってもらったことがあるんです。

毛先にビーズを付けてもらって、

完成した時は、首をブンブン振って、ビーズがカチカチいう音を聞くのが楽しくて。

最初の2,3日は良かったんですが、

4日目くらいから、編んでいる根元の頭皮が痒くって、痒くって💦

分け目の頭皮は指で洗えるのですが、、、

あと、どこかの髪が引っ張られて、頭皮がつれてしまい、なんだか違和感があったのを覚えています。

そんな経験から、あの痒さをどう対処しているのかも気になるポイントです。

 

興味と憧れが高まる人間観察。

不快感を与えないよう、極力ジロジロ見ないようにしてますが。。

 

子供は大人よりも、見た目に惑わされない審美眼があると思います。

是非、気が合うお友達に出会えるといいなぁ。。。

 

あ、ちなみに学校イヤイヤだった下の子は、

1ヶ月も経たないうちに担任の先生が大好きになり、

いまは毎日笑顔で登園しています(๑′ᴗ‵๑)

フランスの食事について🍴😋🍴

こんにちは!

 

先日、義実家に置かせてもらっていた、

7月に船便で届いた冬服たちを完全撤収し、衣替えをしました。

 

前回「モノ」について記事を書きましたが、

ちょっと追加で言わせてください。

 

子供の服を冬物に替え、私の服に取り掛かりました。

今、まさに必要としている冬用の部屋着に出会えるとワクワクしていました。

しかし、「コレも?」「こんな服も?」という思いもよらない再会に、

自分でしたことですが、文字通り頭を抱えてしまいました。

 

箱詰めする時、

私は4,5周くらい不要な服はないか検品し、

それでも断捨離から勝ち抜いてきた服たち。

しかし、、

「ナゼこの服、箱に詰めたのよ」

ってくらい服が多い(泣)

「マジでこんな要らねーだろ!」

と汚い言葉が自然と出てきました。

荷造り中、夫に「そんなに要る?」と何度か言われ、「要るよ!!!!!」と答えてましたが、

そもそもなんでこんな似たような服をいくつも買ったんだよ、自分!!😡

そして、お目当ての部屋着は全て処分したようで、1着もなく…😣😭⤵︎

 

ここまで来たら、苦労して箱詰めした自分と、船に3ヶ月も揺られた服たちのために、

何がなんでも持って来た服を片っ端から着てやる!

 

嬉しいことに、日本で使っていた柔軟剤の良いカホリが洋服に残っていて、たまにクンクンしちゃいます。今のわたしの癒し時間。

長年愛用していた、

“ラボン フレンチマカロン”の柔軟剤、

オススメです!でも、店頭にあまり置いてないのでそのうち廃番になりそう😢

 

後日談ですが、日本に舞い戻ってしまった私の靴は、親に頼んでEMSで発送してもらいました。今回は無事に1週間で届きました。

やっと靴棚に全メンバーが揃い、活気が戻りました。

前回の関税を考慮し、荷物の料金を安めに設定しましたが、

関税が荷物の料金を上回りました(泣)。

ちなみに、在仏が長い知人に聞いたところ、

荷物の内容を「Gift」に選択すると、120ユーロまでは非課税、とのこと。

私「その他」を選んでた😭😭😭はぅー(> <)

 

 

さて、今回はフランスの食事について。

 

我が家では子供がパンやチーズを好まないため、和食が中心の生活です。

また子連れの外食が面倒なので、ほぼ外食しません。

なので、フランス料理とは・・・?

という感じです。

 

月に1回ほどある家族の会食は、いつも持ち寄りです。

フランスでは、アペリティフ(通称アペロ)と言われる食前食?を食べて飲んでから、

本番の食事が始まります。

アペロは、飲み物とスナック(ポテトチップスなど)やオリーブ、ソシソン(サラミ)、

ベルキューブみたいな1口チーズなどが振る舞われます。(だいたい市販のものが多い印象)

あと、夏はメロンも一般的です。

生ハムメロン、よく食べます。

メロンに限っては、デザートではなく前菜に位置付けされるようです。

 

我が家の持ち寄り料理は、いつも日本食にしています。

これまで振る舞った「のりまき、ミニおにぎり、お好み焼き」は、

いつもアペロとしてテーブルに出されました。

おにぎりが食前食??なんだか腑に落ちない気もしますが、まぁ、納得しています。

だいたいメイン料理を作る担当者が決まっているのでね。

 

みんなメイン料理をたらふくは食べません。

チラホラおかわりをする人もいますが、1回お皿に乗せて食べたら終わり。

なんでかと言うと、

メインのあとのチーズとパン、そしてデザートがあるので、腹6,7分目くらいにしておきます。

でも、わたしはこの配分に未だ慣れず、

アペロの段階で「わりとお腹いっぱい」にさせてしまいます。

「果たしてデザートまで持つだろうか…」

フランス人はとにかくおしゃべりなので、

ゆっくり食事をしますが、

フランス語が分からず、元々早食いの私は早々にたいらげてしまい、

「おかわりいる?」と家族に聞かれ、

「間も持たないし、少しならいけそうだな」

とおかわりし、“お腹パンパン”の末路を迎えるパターンを繰り返しています。

 

それにしても、フランスの方たちはフォークとナイフを本当に上手に使って食べます。

先日、クスクスが振る舞われ、わたしはスプーンとフォークで食べましたが、

彼らはあの小さなツブツブをナイフとフォークで平らげました。(スプーン使用は私だけ)

人によっては、パンで皿を拭って更にキレイにしていました。

お箸の国の私でも、クスクスは箸じゃ食べられないなぁ。。。

 

そして、ことごとく毎回食事の写真を取り損ねます。

次回こそは写真を撮って家庭料理をシェアしたいです!!

 

食事は、日本と比べて「薄味」です。

「素材の味で勝負」と言わんばかりの

「ただ焼いただけの野菜(味付けなし)」がよく食卓に並んだりします。

必要であれば、フランス3大調味料の塩・コショウ・マスタードで各自味付けをします。

でも、焼いただけのトマトやズッキーニも、それはそれで美味しいことに気付きました。

日本に帰ると「味付けが濃すぎっ!」

ってなるそうです。

 

ちょっと気に入った食材を紹介しますね。
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ヤシの木の幹の内側部分の缶詰め。

白い筒状の野菜?

食感はタケノコの水煮。クセがなく、美味しいです。


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インゲンの缶・ビン詰め。

これをバターで炒めて、ちょっと塩を振って食べたりします。イイよ👍


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フォアグラの缶詰め。(13ユーロ)

クリスマス時期に出回るので、今はあまり種類が少ないですが、

日本のフランス料理って、

焼いたフォアグラにソースがかかっていますが、

フランスでは焼かないでそのままパンに塗ってパテのように食べます。

意外にイケます!美味しいです♡


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フルーツのコンポート

(ピューレ状か、果肉ゴロゴロタイプ)

とにかく、デザートを毎食直後に必ず食べます。フランスでは1日3回必須です。

一般的にはヨーグルトや、このコンポートが良く食べられます。

食欲ない時とか、嚥下に問題ある人にも重宝されると思います。

 

ちょっとボヤきます。

子供の水曜日のアクティビティの日は、おやつを持参します。

日本だと、個装のクッキーやおせんべいなど種類も豊富にありますが、

こちらは個装のお菓子が多くないので、探すのに少し手間がかかります。

 

最後に、フランスは健康志向が高くなっていて、オーガニック食品も一般的です。

「BIO(ビオ)」と書いてある食品はオーガニックで、

だいたいのスーパーに「BIO棚」あり!

約10年前から、どの商品が健康的なのかを

可視化した 「栄養スコア」が食品のパッケージに記載されています。

Aが最良~Eは最悪


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子供のシリアルとポテトチップスでも、

「B」判定と「D」判定。

何が違うのかよく分からないけど、

たまに「E」スコアを見つけると、

「うぉー、あった!!」って気持ちになります。(だいたいお菓子コーナー)

見た感じで健康的な食品か否か分かりそうだけどなぁ。指標にする人いるのかなー。

 

 

 

ではでは、またいつかオススメ書きます。

~後編~フランスに3ヶ月住んで思うこと

前回の続きです。

 

フランスの魅力を発信していきますよ!

 

フランス人のいい所は、挨拶をちゃんとするところです。

もちろん、日本にだって挨拶を重んじる文化がありますが、

なんというか、フランスは挨拶がもっとカジュアルなんですよ。

 

例えば、スーパーに行ったら、

レジの人と「ボンジュー!」を言い合い、

会計が済むと、

レジの人「ありがとう、さようなら、よい

1日を」

客「ありがとう、さようなら」 

を言い合う。

 

日本のスーパーで、こんなやり取りをしたことは1度もありません。

なんなら、1言も話さないで精算することの方が多かったかも。

 

夫が日本のスーパーやコンビニで買い物をする時、

精算後必ず「ありがとうございます」を言っているのを見て、

「丁寧だなぁ」と思っていたのですが、

このフランスの挨拶文化の名残りだったんだ、と今になると分かります。

 

またフランス人は、お話好きが多いと思います。

公園や施設の中で子供を見ている時、よく話しかけられたりします。

もしくは初めて会うだろう保護者同士で、話しているのもよく見かけます。

スーパーで何か探してるときも、何か話しかけられます。

聞き取れないので、分からないのですが、

「これ、美味しいよ」

とかきっと言っているんじゃないかな。

とにかくフレンドリー!

 

 

 

他にも私がいいなぁと思うことは、

知らない人に話しかけるときに、

男性には「ムシュー」、女性には「マダム」と声掛けをすることです。

 

例えば日本で、自分の前を歩く人が何かを落としたとします。

「すみません、〇〇落としましたよ」

と声を掛けたら、

前を歩く複数人は足下に落し物はないかキョロキョロしちゃうと思います。

でもこの「ムシュー・マダム」を有効的に使えば、

だいたい話しかけたい人物が絞り込まれてきます。

 

日本語に置き換えると、

「そこのお兄さん」「そこの女性の方」

とかになるんでしょうが、なんだか不自然ですよね。声を掛ける方も、違和感があります。

 

この「ムシュー・マダム」呼称は、子供にもしっかり伝承されています。

公園で他の子が使っていたボールを取ってあげたりすると、

「メルシー、マダム」と4,5歳くらいの子に言われます。

そう言われると、「ありがとう」だけより、なんか気持ちがいいんですよねー。

 

公園といえば、

子供が遊具で遊んでいるときに感じることがあります。

下の子が「ママとシーソーで遊びたい」と

言うので、他の子が終わるまで待っていよう、となりました。

しかし、待てど暮らせど順番は一向に回ってきません。

むしろ、私たちより後に来た子が、

今シーソーで遊んでいる子達に参戦しています。

ここは臨機応変に、

「あなたもあの子たちと一緒にシーソーで

遊んでくれば?」

と子供に促すも、嫌がるため

引き続き順番を待ちます。でも、全然代わってくれません。

ここで、シーソーで遊んでいる子供たちに

「もう少し遊んだら、私たちがシーソー使ってもいいかな?」

と言えたらいいのですが、そんな簡単な言葉さえすぐに出て来ぬ私の語学力…orz

結局10分待っても代わってくれないので、下の子も諦めて他の遊具に移りました。

こういったことは、1度や2度ではありません。

「この子たち、順番ってやつを知らないのかな」とさえ思ってしまい、

夫に話すと、

「待ってれば他の子どもも交代するよ」とサラッと言いますが、子供と待つ10分はそれはそれは長い💧

 

そこで、ふっと回顧したことがありました。

昔、私が1人で海外旅行をしていた時、

世界1周旅行中の韓国人の男性と出会いました。

仲良くなり色々話していくうちに、とても興味深い話をしてくれました。

「電車で誰も座っていない4人掛けのボックス席があったとしたら、どこに座る?」

と聞かれ、

「窓側の席」と答えると、

彼は「そう言うと思った」と言うのです。

彼も「韓国人なら大抵窓側の席を選ぶ」と。

その理由は、

「次に乗ってくる人が座りやすいようにするため」と。

もちろん窓側の席で車窓を楽しみたい人もいるでしょうが、

確かにわたしも率先して通路側に座らないと思います。

そして、彼は

「色々な国を行ってきて思うことは、通路側の席を選ぶ人が本当に多いんだ」と教えてくれました。

つまり通路側の方が、「自分が」人を避けることなくスムーズに乗り降りできるから、と。

この違いに彼は

「儒教」が大きく関係していると話してくれました。

儒教とは東アジア(日本、中国、韓国など)で拡まっている孔子の教えです。

言わずもがな、

「周礼を重んじて仁義を実践し、上下の秩序を守ること」

「人を思いやり、相手に敬意を持って接する」みたいなことですよね。

だからこそ、「あえて通路側の席に座らない」という考えが、

家庭や学校の教育で培われてきたのだ、と彼は説いたのです。

だから、個人主義が強い欧米の人とは、大きな違いがあるのだと言いたかったようです。

 

「そう、儒教と個人主義の違いなのよ!」

 

小さい頃から順番や相手のことを考えろ、と口酸っぱく言われて来た私たちとは、

こちらの人達とは根本的な考えが違うんですよね?きっと。

それが分かると、合点が行きます。

 

シーソーを順番関係なく遊びたがる子供たちは、

「今、自分が遊びたい!だから、やる!」

ただ、それだけ。

 

もちろん、フランス人の親が順番を促したり、子をたしなめたりすることもありますよ。

 

 

ゴミの分別について。

フランスでも地域によって、ゴミの出し方は異なります。

私が住んでいる所は、

「紙類・プラスティック・ペットボトル」と

「ガラス類」をリサイクルします。

アパートに備え付けのゴミ捨て場に、

リサイクル専用のゴミ箱がありますが、

 

「紙・プラ・ペット」を一緒くたにします。

 

たまたまでしょうが、うちのアパートにはリサイクル用のゴミ箱が3つあるので、

それぞれ分別できるのに、関係なくドバーっとゴミを入れます。

「後で仕分けするの、大変じゃないのかな?」

 

ガラスのゴミ箱(大きくて、中は見えない)は街の至る所にあるので、そこまで持って行きます。

でも、ビンの入れ口が私と同じくらいの身長くらい高いので、上から投げ入れるかたちです。必然的に、ガラスの割れる音が聞こえます。

「え、なんでわざわざ割れる設計なんだろう?」

 

きっと何か理由があるのでしょうが、

「なんでもきっちりしたい日本人マインド」が、私の中の隅々に流れているので、この効率の悪さが不思議で仕方ありません。

 

私の思いの丈をぶつけてしまいました。

後半、フランスの魅力とはかけ離れた内容になってしまいましたが、

「フランスor日本が良い・悪い」ではないんです。違うから面白い(と今は思える)。

 

これからも、色んなことに興味や疑問を持ちながら生活してみて、共有したいことを発信していきます!

 

ここまで長い文章を読んでいただき、

ありがとうございました(。ᵕᴗᵕ。)

フランスに3ヶ月住んで思うこと~前編~

こんにちは。

 

こちらは急に寒くなりました。 

リヨンに長く住んでいる人には、この急な季節の移り変わりに慣れているようですが、

「今夜使う毛布や布団を慌てて今日買いに行く」くらい、突然寒さがやってきました。

そして、実際そうしました。布団の在庫も結構減っていました。

 

特に朝晩の冷え込みは夏に体験していましたが、さらに激しくなりました。

登校する子の半数以上はダウンジャケットを着ています。

先週まで、半袖短パンorワンピース+サンダルだったのに。。。

 

「越冬」!

今までは縁遠かった言葉が、急に身近になってきました。

越冬できるよう色々備えていきます。

 

さてさて、こちらに来て3ヶ月。

たった3ヶ月ですが、今思うことを心のおもむくままに書いてみます。

 

今の私は、

「ただの移民で、家族の帯同者」であると感じています。

「漂流者」の方が適当かも。

自分の意思で引っ越して来たから、“漂流”ではないけれど、気持ちが彷徨っている感じです。

何故かと言うと、

言葉が分からない・仕事をしていないということが、

こんなにも自分のアイデンティティの要素を占めるとは、日本に住んでいたら気づかなかったです。

なんとも心許ない、そして所在無い存在だと感じています。

フランス人の夫が日本に住んでいた時、仕事をする前はこんな感じだったんだなー。

 

今は子供のことで働く時間が取りづらいため、やむなく専業主婦をしています。

専業主婦(夫)って、忙しいのもさることながら、

私はパートナーが稼いだお金で生活することへの引け目がハンパないです。

夫は「気にせず、ランチや買い物してきて」と言ってくれますが、

やはりお手頃なワインを選びがちです。

それもガブガブ飲まないように遠慮しがちです。

何でも「慣れ」なんでしょうが、専業の方はこの引け目を克服したんだろうなと推察し、

専業主婦(夫)を尊敬するポイントがまた1つ増えました。

やっぱり働いた方がラクですよ。特に育児中は。

 

文明的な生活に加え、街並みは変わるものの、人口密度は以前住んでいた場所とさほど変わらないので、

「外国に住んでいる」感はもうなくなりました。

日常生活における家事や買い物にも慣れてきています。

 

相変わらず、子供の食事については悩まされています。

日本にいた頃は、子供は生協の冷凍食品ばかり好んでいたので、

それがなき今、苦戦しています。

 

日本のお米に近いヨーロッパ産コシヒカリが手に入り、調味料も日本食スーパーやオンラインで購入できるので、

味噌汁やカレー、唐揚げなど、馴染みのあるものは作れます。

 

下の子は偏食が激しく、毎食を完食することは稀なので、今後学校給食に切り替えるため、大きな不安と期待でいっぱいです。

 

ホームシック、ではないけれど、

駐在員さんなど、「〇年後には帰国する」と聞くと、自然と「いいなぁ」と思います。

 

改めて思うのはやっぱり日本はスゴい国です。

日本で生きやすいか否かは別としても、暮らしやすさは格段に良いです。

「清潔さ」と「便利さ」は、他国に勝るものナシ、と断言します。

 

コンビニエンスストア、あれはすごいっスね!

子連れには強い味方。そしてきっと、高齢者にも。

食事はもとより、トイレも借りられて、アイスや駄菓子まであって。

日本の旅行先でも、目的のレストランが混んでいたり、見つからなかった時の“プランB”はいつも「コンビニ」でした。

便利すぎて、コンビニがない今の生活の不便なこと!!不便なこと!!

コンビニは人をダメにする。良い意味で。

 

フランスはちょっとしたことが、不便なんです。

例えば、自転車本体にカギが付いておらず、

チェーンを持参して、自転車置き場などにある柱や柵に自転車をチェーンで巻き付ける。

しかも、そのチェーンが「武器」としか思えないような太さと重さの頑丈なものなんです。

そして盗難防止のため、駐輪した電動自転車のバッテリーを抜いて、持ち歩かなくてはいけない。

あと子供のヘルメットも。

ちょっと、そこらへんに停めちゃおう、なんてできません。

 

盗難防止と言えば、

先日ゲームセンターに行きました。

そこでエアホッケーを楽しんでいる若者が、今日買ったであろう紙袋を、ベルトか何かにくっつけてブラブラさせながら、真剣にパックを打ち込んでいました。

“ちょっとジャマだから、今だけ近くに置いちゃおう”

が、できないんだと気付きました。

それくらい盗難が身近にあるんです。

 

でも、このくらいのリスク管理って、言わば普通なんだと思います。

これだけ人間が居れば、世界的に“盗る人”は一定数いるんだろう、と思います。

日本の盗難に関する危機管理能力は、

言わば“産まれたての赤ちゃんレベル”で低いと思います。

これは、自分への戒めの意味でも言っています。

「日本は特殊すぎる」んですよ、きっと。

 

でも、フランスは自転車のレーンがちゃんと整備されていて、一方通行など必ず車と同じルールで走行しないといけません。

歩道を走るのは以ての外。

日本はまるで無法地帯。自転車が逆走や歩道を走るなんて日常茶飯事ですよね。

私も交通ルールを完全無視して爆走してました。いやー、危ない、危ない。

自転車走行については、事故数が確実に減るフランス方式を見習うべきだと思います。

 

いや、もっと書きたいことがある!!

だいぶ長文になってきたので、前後編でいきます!

取り留めのない文章、失礼イタシマス。。

 

かしこ。

学校ものがたり 其の弐

ボンジュー!

 

秋の気配がする今日この頃。

夏から秋への移り変わりって、何だか感傷的になるんですよね。

 

今回も学校のことをお話します。

 

日本と同様、フランスの公立の学校は自宅から最寄りの学校になります。

日本にいる時に、リヨンの市役所に連絡し、

最寄りの学校を紹介されました。

入学の申し込みをしようと、その学校に問い合わせところ、

その学校の少し離れたところに、海外から来た児童用に補習クラスがある学校があるから、その方が子供にとって良いのでは、

と提案されました。

 

そして、再度市役所にその旨を伝え、入学手続きに入りました。

その学校(現在子供が通う学校)は、最寄りの学校からは少し遠いですが、子供の足でも十分通える場所です。

そこの特徴は、通常の授業の時に、外部の先生が母国語がフランス語でない児童を集め、別室でフランス語の基礎を教えてくれます。(約9時間/週)

※今のご時世だと、ウクライナから来た子供が多いです。

 

基礎ができ、先生が問題ないと判断すれば、終始普通のクラスで授業で受けるシステムです。

(幼稚園にこのシステムはありません。)

そして、校長先生、園長先生との面接を終え、9月の新学期に備えました。

学校から、鉛筆何本、消しゴムや色えんぴつ、卓上のホワイトボードとそのペン何本など、具体的な指示が出されるので、それを購入します。

あとは、学校用カバン。

学校必需品を買いに行った際、夫が子供に選ばせたら、コレがいいって…


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えー!なんでよー!??

ドラゴンボール、まだ見たことも聞いた事もないじゃん!

あまたあるリュックの中から、何故これを…

 

私がドラゴンボールが嫌い、とかじゃないんですよ。

むしろ大好きですよ。

忘れもしない小学校のサイン帳(もはやもう存在していないであろう…)の

「好きな異性のタイプ」って欄に、

「孫悟空(スーパーサイヤ人の)」って、12才の私が書いたの覚えています。

 

でも、このリュックはなんかイヤ!

でも子供が「カッコイイ!」と言うので、購入しました。

レアな選択だったようで、入学してから誰ともリュックが被ってないから、まぁいっか!

 

それにしても悟空とベジータの髪って青色だっけ?

調べたら、

「超(スーパー)サイヤ人ゴッド超(スーパー)サイヤ人」

になると青くなる、と。

なんのこっちゃ、です。

 

そして日本同様、衣類やえんぴつ1本にまでそれぞれ記名をします。

最初は

“アイロンでくっつける名前が印刷されたタグ” をネットで注文しましたが、

日本で使用していた洗濯しても落ちない

「ハンコのほうが、ラクだ!」

という結論になり、探したらコレに辿り着きました。


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ちょっとアナログなタイプで、

アルファベット1文字ずつピンセットで入れ替えたりするんですが、兄弟分が1台でできるので、便利です。

お値段20ユーロ、とそこまで高くないし。

 

さてさて、9月1日になりました。

夫から、フランスは入学式も卒業式もない、と聞いていました。

(高校や大学の卒業式すらない、と!)

その日から授業があります。

 

でも、わたしの気分は我が子の入学式。

私はちょっと余所行きのワンピースで臨みました。

分かってたけど、他の父兄は超普段着!

 

下の子の幼稚園と上の子の小学校は、

建物は繋がっているものの、出入口は違うため、まずは幼稚園の方から。

 

教室入口で先生に挨拶をして、

自分のリュックを掛けるフックを探して、

初めてなので名前が記載されたシールを胸のあたりに貼って、

教室に入って、、、

もう終わり!!

親はすぐ退室!!!

子供は「え?もう行っちゃうの?」と

不安な表情でしたが、教室に他の父兄の姿はナシ。

あっけなかったです。

(でも、教室には色んなおもちゃが置いてあり、他の子は早速遊んでいました。)

 

そして、今度は上の子の小学校へ。

担任の先生と一緒に児童と父兄が教室に向かいます。

子供を席につかせ、父兄も教室の中に入り、

先生が挨拶をし、父兄に対し

「何か質問はありますか?」と。

「え!漠然とした質問だなぁ…」

でも数人と質疑応答をして(私は理解できない)、

「では、解散!」

それぞれの父兄は、我が子に別れのキスをし、退室…。

 

あー、わたし異世界に飛び込んだんだなー。


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教室の様子。

小1(正式には小1準備クラス)で教室は3階。

 

フランスに引っ越してから約2ヶ月半、

子供が中心の生活をしていたのが、

急に学校に行かなくてはいけない現実に、

子供も戸惑っていました。

 

下の子は、

「がっこう いっぱい いきたくない」

「ママ、がっこうのおうち(教室)、

 はいってきて」

と寝る前も朝起きてからも、お昼ご飯を食べて学校に戻る時も、何度も言ってきました。

 

大丈夫だろうと高を括っていた下の子は、

実際は学校が嫌でしょうがない。

 

反対に、わたしが心配していた上の子は、

送迎時親のことを振り返ることなく、一目散に教室へ消えていきます。

なんだ、大丈夫なんだ。。。

 

でも、言葉も勝手も分からない学校で2人ともよく頑張っています。

私だって、何でも初回はソワソワしたり、

緊張したり、

「行きたくない」時だって、あるのに。

 

対象的な2人の経過は、また今度お話ししていきます。

モノについて考えてみる

こんにちは。

 

今回は、モノにまつわる話をしていきます。

フランスとは関係ないです。

 

実は船便で送った日本からの荷物が、

7月末にフランスに届きました。

約3ヶ月で到着!しかも、送ったままの状態に限りなく近い美品で。

上出来です✨

 

最初に7箱、2週間遅れで1箱を船便で発送しました。

不思議なのが、追加で送った1箱が1番先に到着しました。

それも、計8個はまとめてじゃなくて、

“ 1個、3個、1個、2個”と順次届きました。

 

そして、関税がエライ事になっちゃいました。

詰めた荷物にそれぞれ値段を記入をしなくてはいけません。

でも、その値段の付け方かわからないので、日本の郵便局に問い合わせたところ、

「減価償却した値段を記入してください。

でもあまりにも逸脱した値段を書くと、

現地の税関が荷物を開けて、インターネットなどで日本での販売額を調べる、って話を聞いたことがあります。」

と言うではありませんか!!

 

ちょっとビビって、真に受けちゃいました。

なので、ほとんど新品ではないため、購入金額の半額か3割程度の金額に設定しました。

そしたら、7箱でおよそ関税11万円(800ユーロ)を支払うことになっちゃいました。

送料より高い!!

冷静に考えると、

わざわざ開けてモノを調べるなんてめんどくさいこと、するわけないじゃん!ですよ。

もうちょっと安く申告すれば良かったな、と残念に思いました。

 

で!あと1箱だけ届かない。

色々調べたら、フランスに到着したものの、

「宛名不完全」

とのことで、

また日本に送り返されてました。

ガ━l||l(0Δ0)l||l━ン

他の6個と紐付けした伝票、かつ住所をコピペしてたから、誤記入したわけでもなく…

 

謎。ナゾ。NAZO。

でも、もう過ぎたこと。そこは蒸し返さずに行きます。

 

結局、日本に舞い戻ったその箱は、日本の家族の家に転送してもらいました。

形式的にはフランスには到着したので、

最初の送料は相殺され、新たにフランスから日本に返送された送料を追加で支払うことになりました。

 

長旅を終えたその1箱は、私(だけ)の靴が入った箱でした。

一旦箱を開けて、家族に中身を確認してもらうと、

「あ、この靴(あったんだ…)」

忘れていた靴との思いがけない再会。

モノが多すぎる証拠です。

 

これと同じこと、前にもやっちゃってます。

1箱私のバッグだけ、ってのがありました。

日本で箱詰めしているとき、

「あんまり使ってないけど、このカタチ(や色)なかなかないから」

「日本では使ってないけど、フランスで使おう」

と、私なりに厳選しました。

その数、約20個…

いやー、今見てみると、多すぎでしょ!?

 

「いつも使わないモノなんて、この先もずっと使わない」

とてもありふれた文言だけど、

分かってたつもりでも、手放せなかったんですよねー。

 

今回移住するにあたり、衣類と一部の書籍、子供のおもちゃと調理器具以外、

所持品を一切合切処分しなければいけませんでした。

コレって、本当に大変だった。。

出発の1年半前からメルカリに出品し、

売れた品数約300点。

その他、家具家電などは粗大ゴミはもちろん、友人に貰ってもらったり、ジモティーで譲ったり、

自宅前に並べて、持って行ってもらったり、

図書館や児童館に寄付したり。

 

それでも、心を鬼にして残ったものをたくさん捨てました。まだまだ使えるものばかりだったのに、、

気持ち程度の「ごめんなさい」を言って、罪悪感を軽くしていた気がします。

 

「安かったから」

「頂き物だから」

「いつか使おうと思って買ったから」

こんな理由でどんどん増えていったんだと思います。

 

自宅を棚卸しした気分ですよ。

ペン1本を1つの品物として数えていったら、軽く2000〜3000点はあったと思います。

生きていくとモノっておびただしい数に増えて行くことを身をもって体感しました。

 

そして、それらを処分することにかかる時間と労力と費用。膨大です。

また、壊れてもいないモノを棄てる罪悪感やゴミが増えること、気持ちのいいことではありません。

 

この引越しがあったことで、私の意識改革が始まりました。

 

例えば、

「ごちゃごちゃしてて、キレイに収納したい」と思ったら、

引越し以前のわたしの思考は、

「IKEAかニトリに行って、見合うサイズの収納箱を買ってこよう」

 

で、その時はスッキリするんだけど、

新たに引越しをすると、その箱は新しい家のサイズに合わなかったりする。

結果、不用品になる。

 

新しいわたしの思考は、

「家に使っていない箱はなかったっけ?」

「ダンボールや空き箱で代用できないだろうか?」

そして、どうしても買わなければいけない場合は

「新しく買うこの箱は、今後不要になったとしても○○に代替えできるだろうか?」

 

とまで考えるようになりました。

とにかく、増やさない。

あるものでやってみる。

 

ミニマリストになりたい、とか

地球や環境に優しく、とか

お金の節約、とか

全部そうなんだけど!

「不要になったモノを処分すること」は

極力減らした方が良い。

自分にも、地球にも、経済にも。(厳選するけど、買うは買うから)

ちょっと苦し紛れだけど三方良し。

 

もちろん年齢的なこともあると思います。

20〜30代って、手に入れることが至福だったりしますよね。

でも結局、実用的なモノに勝るモノなし、って考えになっていくのかなー。

案外引越しは関係なく、年の功なのかもしれない…。

 

ひとまず、もうバッグは買わないぞ!!

 


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おもちゃ屋にて。

「モンチッチ」ってワールドワイドだったんですね。こんな進化を遂げて…。

新学期!学校が始まったよ~♬︎♡

こんにちは。

日本もフランスも長い夏休みを終え、新学期ですね!

うちは近所の公立学校に決めました。

(リヨンにインターナショナルスクールは2校ありますが、学費や場所を考慮し断念しました。)

 

学校の話をする前に、

うちの子2人の簡単な紹介をさせてください。

 

うちは子供2人に、父親はフランス語、母親である私は日本語で話しかけています。

(夫婦間は英語と日本語)

2人とも、1歳から保育園に行っていたこともあり、日本語のみを話すようになりました。

日本にいる時、父親が話すフランス語には、2人とも「ポカーン」とすることが多く、

上の子(5歳)は人生で必要な

「食べる」・「テレビ」・「アイス」・「チョコレート」

などのフランス語の単語は理解していました。

 

下の子(4歳)は言語の発達がゆっくりで、4歳になって飛躍的に日本語を話せるようになりました。

 

渡仏して2ヶ月経った頃、

家族で集まりがあり、うちの4歳は遠方のいとこ達(10・9・5歳)に初めて会いました。

会食時、下の子が10歳のいとこのお姉ちゃんの隣りに座りました。

鳥の手羽元が振る舞われ、鶏肉好きな下の子は喜んでいました。

私と席が離れていたので、ふと子を見やると、、、

 

鶏肉がサーブされるや否や、手羽元の骨のところを握り、(マイクでいうと柄のところ)

隣りの10歳のお姉ちゃんの口元に、持っている手羽元をグイグイ押し付け、

日本語で「ここ食べて!」

と自分の嫌いな鶏皮を食べさせようとしていました。

10歳のお姉ちゃんは困惑して、私の方を見ていました。

慌てて4歳に止めさせ、お姉ちゃんに謝罪し、鶏肉を切り分けました。

「コイツ、生きていくチカラ、すごい…」

(まぁ、4歳ってこんな感じなんですよね)

 

5歳の方は、

今住んでいるのがフランスで、みんな言葉が違うことは理解しており、

子供なりに少しずつフランス語を取り入れています。

「プール」・「見て!」・「おうちで」「寒い」「暑い」など、日本語訛りのフレンチを話し始めています。

 

なので、言葉が通じない場所での学校生活ですが、4歳の子は全く、何も心配していません。

5歳は…色んなことが分かってきていて、

ちょっと心配かな💦💦

 

我が子ながら、2人とも全く人・場所見知りをしないのが強みです。

初めて会う人にも、親が指示したら何の躊躇もなく

「ハグ」や「ほっぺにチュー」をします。

(まぁ、4,5歳ってこんな感じですよね。)

 

きっと大丈夫😊😊😊✨

 

では、本題へ。

まずはフランスの学校のシステムです。

学校についても壮大な話になるので、初回は総論的なハナシです。

 

 

3歳から義務教育が始まります。

 

女性に関しては、産後10週までは産休があり、子供が3歳になるまで最長1年間を2回育児休暇を取得できます。

ただし、勤続年数なども関係しますが、最初の数ヶ月以降は育休手当はほぼないみたい。

なので、産後3ヶ月前後で職場復帰する人が多いようです。

そのため、生後3ヶ月から3歳までは保育園やベビーシッターに預け、

3歳からは(子供によっては2歳半)義務教育の幼稚園になります。

(フランスも待機児童がいっぱいいる模様)

 

学校のシステムは、日本式に置き換えると

3~5才(3年間) 幼稚園

6~10才(5年間) 小学校

11~14才(4年間) 中学校

15~17才(3年間) 高等学校

 

までが義務教育です。

 

そしてなにより大きく異なるのが、

学校の出席日数と滞在時間です。

 

まず、とにかく休みが多い!!

多すぎる!!

いや、日本が少ないのか??

まず、週休3日です。(水・土日)

そして、6週間学校行ったら、2週間休むサイクル。

 

年間のお休みは(9月開始で、)

10/22~11/6

12/18~1/2

2/5~19

4/9~23

7/8~8/31

 

わーん‼️休み多し。

何度も言う、休み多いよΣ(゚д゚;)

 

そして、3才から17才まで一貫して

学校の時間は8:20~16:45!

(学校によっては多少前後するかも)

とてもシンプルなのよ!

いわゆる小1問題とか、存在しません。

また、この時間より前後に学校へ預けたい場合は、

7:50~8:20・16:45~18:30は、

学校の先生ではなく外部の方が、子供たちの面倒を見てくれます。

 

また、水曜日は学校自体お休みなのですが、

希望者は、外部の会社が午前中に課外活動をしてくれます。

コレは世帯収入によって費用が変わるのですが、様々なアクティビティができるようです。

まだ未体験なので、後日説明するとして、

学校の先生も週休3日&とんでもなく休み多い、ってことです。

 

長期休みも然りで、

休み中も課外活動を申し込んでおくのが一般的なようです。

なんだか、日本人にはさっぱり分からないシステムですよね💦

 

あとは、昼食を学校の食堂で食べるか、自宅で食べるか選べます。

幼稚園なら、自宅で昼寝をするか否かも選べます。

今我が家では、自宅で昼食をとっているので、

12時頃学校に迎えに行って、

14時頃また送って、

16:45にまた学校に迎えに行く。

 

子供が慣れてきたら、食堂での昼食に替えるつもりです。

 

それにしても、この学校のシステムで

フランス女性の就業率80%以上って、会社や家族の関係が良好であることが前提で、

それにベビーシッターなどのサービスが充実しているから成立するのだと、思います。

 

日本の今の働き方だと、この学校の休みと上手く付き合えるか甚だギモンです。

だって、全児童や生徒分の学童保育を確保しないといけない。

 

とにもかくにも、

学校が始まりました〜😁✨

 


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上の子 作:闘うママ


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同 作:子が運転する消防車

 

なんで、子供の絵って世界共通で似ているんですかね🤔

そして、無条件でカワイイ💓